
イラク・バグダッドで生まれ、ロンドンを活動拠点としている建築家ザハ・ハディッドの大々的な展覧会がニューヨークのグッゲンハイム美術館で始まった。
彼女は「脱構築主義」(Deconstructivism)の旗手の一人であり、コンセプチュアルで空間的なドローイングは有名だが、実際の建築はあまり なかった。しかし、90年代からヴィトラ消防ステーションをはじめ、多くが実現してきており、最近ではインスブルックのスキージャンプ台やドイツ・ヴォル フスブルクのPhaeno Science Centerを完成させている。
2005年にできたドイツ・ライプツィヒのBMWセンターは、車の製造工程とオフィスを一体化させた全く新しいコンセプトでできている。効率という点ではどうなのか判らないけれど、これを具現化させたBMWという会社もすごいと思う。
また、ロンドンオリンピックの水上競技センターなど、イギリスやフランスでもプロジェクトが進行中だが、幻となったニューヨークのオリンピック村のマスタープランも彼女のコンセプトだったようだ。
ドローイングだけだといまひとつ理解できないコンセプトも、模型を多く展示することによりその「脱構築主義」の形をリアルにイメージすることができる。そ して同時に展示されているコンセプトカーやキッチンセット、家具のデザインを見ると彼女の深層にある形状に対する想いが伝わってくる。
会場のほとんどは「カタツムリの殻」の回廊で行われているため、どうも落ち着かない。特に彼女の作品は水平・垂直でない面を多用しているので、模型のカタチを把握するのに苦労する。やはり、これらは通常のフロアでやるべきだったと思う。
ザハ・ハディッドの公式サイト
http://www.zaha-hadid.com/
グッゲンハイム美術館ニューヨーク
http://www.guggenheim.org/new_york_index.shtml
http://www.designbuild-network.com/projects/bmw/
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